XBOX360

360「Deadpool」

2013 / Activision / High Moon / 360 PS3

↑ショーリューケーン!

北米版Xbox360ソフト「Deadpool」を紹介!

飛び散る血しぶき!消し飛ぶ肉片!驚異的な身体能力と下品なギャグを武器に戦うMARVEL印のバカゲー最前線!じわじわと知名度上昇中のヒーロー「Deadpool」がゲームに殴りこみ!

常時ハイテンションで送るアクション&シューティングの数々…これは只者ではない…!
それでは解説していきます!

↑このやる気の無さ(笑)

てかDeadpoolって誰だよ!

数あるMARVELヒーローの中、日本ではまだまだ知名度の低い「Deadpool」(以下デップー)。誕生は1991年と意外と新しく、特殊能力は「ヒーリング・ファクター」という自己再生能力。 しかも”死ねない呪い”をかけられているデップーはほぼ不老不死状態となり、体が千切れようが粉々になろうが復活することが出来るのです。

また、そのコミカルなキャラクター性も有名で、デップーのコミックでは自らが読者に喋りかけたりするなど、コミックの概念やお約束事を意図的に無視した演出が多く、MARVELヒーローの中でもかなり特異な存在となっています。

最近では「Marvel Ultimate Alliance」「Marvel vs Capcom 3」に登場するなど、じわじわとゲーム業界に侵食しており、2013年、晴れて”主役の座”を与えられたのです。

↑おだぶつだ!

スタイリッシュアクション!

本作は三人称視点のアクションゲームで、デップーを操り戦っていきます。基本的に攻撃方法はXボタンの弱攻撃とYボタンの強攻撃、そしてRトリガでの銃攻撃を組み合わせて敵をシバいていきます。適当にボタン連打しててもスタイリッシュな技を繰り出すことができ、後で解説する緊急回避も容易に出せるので、戦闘は結構ライトな部類に入ると思います。

面白いのがデップーの武器で、「カタナ」「サイ」「ハンマー」打撃武器3種類と、「ハンドガン」「ショットガン」「サブマシンガン」「レールガン」銃火器4種類が使用できるのですが、全て二刀流&二丁拳銃なのです! ズバズバ切り込んで、技と技の合間に銃撃というように、見た目にもカッコよくスタイリッシュな武器は「俺強ぇえ…」感が半端なく使っていて気持ちがいいんです!

もちろんゴア表現もかなり気合が入っており、キャラが見えなくなるほどの血しぶきに、各部位の欠損と、アメコミらしからぬ作りに驚きです。中盤でデップーが上半身だけになり、自分の腸をたぐり寄せる(しかもボタン連打で!)シーンはコミカルながらなかなかのゴア表現なので一見の価値ありですよ!!!

↑スーパークールなレールガン

流れるようなシューティング!

遠距離系のガンはどれも強力なものものばかりで、非常に使い勝手がよく、ハンドガンでもバシバシ敵を粉砕できるのでかなり爽快感がありいい感じです。 基本的に近接攻撃が主体なのですが、カタナなどでコンボしている最中にRトリガで銃撃すると、自動で近くの敵を狙ってくれるため、通常の”エイムで敵を狙う→射撃”という作業がカットされ”流れるようなスラッシュ・シューティング”が可能となるのです!

中でも「レールガン」は攻撃力が高く、ザコ相手なら一瞬で血飛沫と化す恐ろしい武器(笑)持てる弾数は少ないですがこの威力なら仕方ありません! ちなみに銃の弾薬は山ほど手に入るので、節約とかは考えずに、その敵に合った武器をガンガン撃ち込んでやりましょう!

大また開きやクロス撃ちなど明らかにオーバーなガンカタの数々は、見たもの全てに往年の迷作ガンカタアクション映画「リベリオン」を思い出させます(笑)最高!

↑ハンマーでの一撃は重い!

ピンチ脱出モーメントアタック!

ゲームを進めていくとモーメントアタックという必殺技を覚えていき、起死回生の一撃を放つことができるようになります。周囲の敵を麻痺させる系や広範囲に攻撃する系などがあり、武器の種類で発動する技が変化するので、これまた数々のスタイリッシュなガンカタが拝めるのです!

近接武器では「サイでの百烈突き」「カタナの高速ブン回し」「地割れハンマー」などあり、ガン攻撃はそれぞれ全方向に撃ちまくるスピン攻撃が使用でき、どれも強力で形勢逆転には欠かせない攻撃となっているのです。

これらの攻撃はモーメントゲージを消費して発動するのですが、敵を倒すとすぐに溜まるのでかなり汎用性は高い印象。また、発動中は無敵なので、ボス戦や敵に囲まれたとき以外にも、体力ゲージを回復させる時間稼ぎのためにも使えるという優れもの。 意外とあっさり体力が削られる本作、モーメントアタックの発動が攻略のカギとなります!

↑一瞬の隙を見逃すな!

秘儀!カウンター攻撃!

モーメントアタックと並んで重要なのが、Bボタンで発動できる瞬間移動&カウンター攻撃。通常時にボタンを押すと数メートルだけ瞬間移動でき、移動が若干速くなるかなぐらいなのですが、このワープの真価を発揮するのが敵との戦闘中です。

普通に攻撃だけをしていたら即効でカウンターを入れられてしまい、コンボが途切れてしまうのですが、敵が攻撃を繰り出す直前に頭上に赤く”B”が表示されるので、その瞬間ボタンを押すと逆にカウンターを食らわすことが出来るのです。

素晴らしいと思ったのが、このカウンター攻撃はデップーが違う敵に攻撃中であろうが、他の方向を向いていようが関係なく、ボタンを押した瞬間にターゲットとなる敵の前にワープし攻撃することが出来るのです。ただのカウンターといった意味だけではなく、デップーの一連のモーションを止めずに”スタイリッシュ”にカウンターできるという洗練されたシステムなのです。

初心者でも難なくカウンターでき、視覚的にも分かりやすく誰でも楽しめるように設計されたシステムは非常に優秀です。ありがてぇ!!

↑ファミコン世界にトリップ!

ふざけた演出満載!

ゲームは「デップーの家」から始まり、「高層ビル」「洞窟」「ハイテク刑務所」などを舞台に戦っていくのですが、ステージのギミックもさることながら、ムービーや展開等の演出が最高にブッ飛んでおり非常にクールなのです!

下水道を歩いてたと思えばいきなり”8bitのファミコン風”ステージに入り込み、洞窟でのトレジャーハンティング中に”デ○ズニーランドよろしくアトラクション”にライドオン、極めつけは"ボスの首を切り落としスマホで記念撮影”その後SNSにアップロード(笑)などやりたい放題! そしていちいち出てくるデップーのエロ&下ネタの数々!

ギャルのおっぱいに飛びつき、ダッチワイフとツーショット、そしてデップーの脳内ハーレムで美女と戯れる……まぁいくつかは精神を病んだデップーの妄想なのですが(笑) ある意味健全な明るい下ネタが随所にちりばめられており、ゲームのテンションは常にMAX状態なのです!

↑仲間って大事(笑)

強力な友情出演ヒーロー!

本作にはデップーにゆかりのある「ウルヴァリン」「デス」、そして「ケーブル」等のキャラが登場し、ゲームを盛り上げてくれます。 中でもケーブルとは行動を共にする場面がちょくちょくあり、強力なキャノン砲でデップーを支援してくれる頼もしい存在。

そして攻略上でも重要なのが「センチネル」の存在です。 ご存知の通り超巨大なセンチネルですが、オブジェクトとして登場し”センチネルの腕を動かして建造物を破壊””センチネルの足首に乗って空中移動”などなどスケール感抜群のファニーなミッションが用意されているのです!

↑かなり洒落てます

そしてこれらのキャラの初登場時にAボタンを押すと、簡単なキャラクターの説明と一緒にお洒落なアメコミのスポットが流れるという究極にクールな演出が…!もちろんデップー自身も用意されており、自分の部屋のテレビを点けると流れるというニクい演出が!(笑)

知ってるキャラが出てきたりするとやっぱりテンションが上がりますよね。ちなみに”ウルヴァリンをビンタ×50で叩き起こす場面”は本作屈指の名場面でしょう!いや、冗談です(マジ)

↑コンボを狙え!

拾ってPOOL!DPポイント!

敵を倒したり、ステージに落ちているメダルを拾うと「DPポイント」というのが獲得でき、ポイントを消費して武器や装備をアンロック&アップグレードすることができます。

最初は体力も低く装備も少ないのですが、強化していくと新しい武器だけでなく、豊富なコンボも獲得できるので非常に強力なキャラクターとなっていきます。おおよそのスキルは1週~2週程度でアンロックできるので、高難易度挑戦は全てのスキルをアンロックしてから挑むのが吉。

ちなみにこの「DPポイント」は本編以外に用意されている、ウェーブ形式の戦闘モード「アリーナモード」でも貯めることができるので、手軽にバイオレンスなガンカタが楽しめる「アリーナモード」もちょくちょく覗いてみるのもいいかもしれません。

↑唐突に始まる横スクロール面!

高水準なアクションゲーム

魅力的なキャラ、バカバカしいギャグの数々、そしてストレスの無い滑らかなアクション&シューティング…これらが高い水準でまとめられた「DEADPOOL」は間違いなく良作かつ、これぞ最新のアクションゲームという渾身の出来なのです。

ゲームバランスも非常に良く、デップーは近接攻撃の敵には向かうところ敵ナシですが、銃撃にはめっぽう弱く、ノーマルでも序盤は苦戦するかもしれません。しかし、スキルを覚え、ゲームの流れを掴む頃には、流れるようなモーションでアサルト兵をなぎ倒してることでしょう。

個人的には欠点という欠点は見当たらなかったのですが、強いて挙げるならばムービーが飛ばせないことぐらいですかね。後、このゲームは本当に、マジで、死ぬほどボタンを連打するので(連打イベントとかではなく普通の攻撃で)一時はデップーをプレイした後は、他のゲームの操作がままならないということがありました!くれぐれも腱鞘炎には気をつけてください!(笑)

↑デスとの恋の行方は…!

イェス!リージョンフリー!

発売直後は流石に高価だったものの、現在は値段が落ち着いており、360/PS3版共に国内本体で起動できるので、アクションゲームが好きなら非常にオススメのゲームです。

デップーファンはもちろんですが、あまり知らない方でも楽しめる作り…。実は私も名前ぐらいしか聞いたことが無く、初めて知ったのはマイ・ジャスティス・フレンドと「Marvel Ultimate Alliance」を遊んでいたときに教えてもらったという、ごくごく最近のことなのです(笑)

この程度の知識だったのですが、いざ遊んでみると「こんなにクールなキャラが居たのか!」となり、立派なデップーファンとなりました(笑)2015年にはXbox One/PS4でも本作が発売され、さらに2016年には待望の単独映画も公開されるなどデップー旋風ともいえる現象が発生。2024年現在でも人気は衰えておらず、今夏には映画3作目にあたる「デッドプール&ウルヴァリン」が公開予定です。

惜しくも権利の関係でSteam版は購入できなくなってしまいましたが、映画を見たゲーム好きには是非プレイしていただきたい次第です!以上!

↑もうなんのこっちゃ!(笑)
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