2011 / 2K / 3D Realms, Gearbox / 360 PS3 PC

北米版Xbox360ソフト「Duke Nukem Forever」を紹介!
黄金銃を握り締めたご存知「DUKE」を操り、またしても人類滅亡の危機に立ち向かう!絶対に発売されなかった”永遠に開発中”の幻のゲームが遂に登場!
これはもはやアドベンチャーゲームだ!(笑)

カムバック・デューク
「Duke Nukem」シリーズは1991年に第一作目が発売されたセクシー&バイオレンスな世界観が特徴のシリーズ。 当初は横スクロールアクションだったものの1996年発売の3作目「Duke Nukem 3D」ではファーストパーソンを採用、その下品でバイオレンスな内容とマッチし全世界で大ヒット、FPSの名作として歴史に名が刻まれました。
そして「Duke Nukem 3D」発売から程なくして本作「Duke Nukem Forever」の開発が発表されたのが1997年。 そう、本作は実に14年ものあいだ開発中であったという幻のゲームなのです。 幾度となく開発中止、再開を繰り返し、終いには本家の開発元が倒産という危機を乗り越えながらもなんとか発売にこぎつけた本作は、セクシー&バイオレンスというシリーズの魅力をこれでもかと凝縮したかなりクレイジーなゲームに仕上がっています。
それではシリーズの説明が終わったところで、ゲーム内容を紹介していきましょう。

エイリアンという名のピッグ軍団
地球滅亡の危機を救うため…そう、この大義名分を盾に、迫り来るエイリアン共を文字通り木っ端微塵にしていく本作。 システムはかなりオーソドックスなシューティングゲームとなっており、往年のDOOM系FPSよろしく、敵の弾丸を避けつつ戦っていく単純明快なゲーム。
ストーリーも単純明快で、「Duke Nukem 3D」で地球を救ったDUKEはその後大金持ちとなり、地上69階建ての「DUKE御殿」を建設、アイドル姉妹の双子ちゃん(ベイブ)をはべらかせ超豪華な生活を送っていた。 しかし!突如としてエイリアンのマザーシップが襲来し、愛しのベイブちゃん達を強奪されてしまう……。さぁ地球の危機を救いベイブちゃん達を助けるんだDUKE!
今時B級映画でもなかなか無いようなベタなプロットですが、やはりこのシリーズはこうでなくてはいけません。 全37チャプター存在し、「バーガー屋」や「エイリアンの巣」、「砂漠」や「ダム」など個性的なロケーションを戦い抜いていきます。

ギャグ要素満載
Duke Nukemシリーズといえば硬派なシューティングゲームに、ギャグやネタ等のお遊び要素を入れたパイオニアであり、その精神は本作でも受け継がれているのですが、これがもう完全に行き過ぎており、寄り道ならぬ悪ふざけのオンパレードと化しているのです!
「ピンボールマシン」や「エアホッケー」、「スロットマシン」等のアーケードゲームはもちろんのこと、自動販売機でジュース買って飲む、電子レンジでポップコーン作って食べる、パソコンでエロ画像見る、フリスビー投げる、ホワイトボードに絵を描く……etc。 置いてあるオブジェクトのほとんどが見て触って感じれるという無駄に豪華な作り(笑)

しかもこれらの行動はただ無駄というわけではなく、本作はライフメーターの変わりに「エゴメーター」なるものが存在し、上記の様な無駄な行動をする度に最大ライフ、もとい最大エゴが上昇するので、決して無駄なわけではないのです!
最大エゴは上げるに越したことは無いのですが、中には「道路の脇にひっそりとある望遠鏡を覗く」や「重りを装着してからのベンチプレス」など分かり難いものもあるので、新しいエリアにきたらまずは隅々まで探索しておくのがいいかもです。 はい、だんだんとアドベンチャーゲームになってきましたね。いい感じです!(笑)

自由すぎるゲームスタイル
上の項のお遊び要素に加え、ゲーム中盤からは「バギー」や「フォークリフト」に乗って進めていくステージが登場。 荒野やハイウェイを爆走する豪快なステージは、ゲームのイメージと非常にマッチしおり好印象。もはや別ゲーですね。
他にもクレーンや重機を操作したりと何かと操縦するポイントが多い本作。 スイッチやレバーを押すだけでなく、方向キー等を使ってプレイヤーに操縦させるという体感システムは、面倒くさいという反面、遊び心があってこれぞDUKEゲーという感じ。

そして前作でも登場した印象的な要素であるミニマム化も登場! 要所に設置してある「緑の液体」を踏むと、某名探偵よろしくDUKEのサイズが縮小し、ガリバーモードとなるのです。
最高なのがちっちゃいDUKEになってキッチンを冒険するバーガー屋のステージで、ネズミ捕りを避けながら、立ちはだかるデュークソースの瓶を破壊し、バンズの上を飛び回るというギャグ満載のステージ(笑)このジャンク感は是非体験してほしいですね。
また、DUKEだけでなく敵も同じように小さくなり、この緑の液体を発射する「シュリンクレイ」というチート武器も登場するので、体力の高い敵には撃ち込んで踏み潰すのがジャスティス。 どんなに強い敵でも一撃必殺だ!

ドランキン・ララバイ
一撃必殺といえば、本作ではピンチのときに使えるパワーアップアイテムが2種類存在するのですが、それがまさかの「ビール」と「ステロイド」という2大ジャンクアイテム(笑)
「ビール」は飲むと視界がぼやけ、一定時間防御力が上昇、「ステロイド」はタブレットを食べると燃え滾るような視界となり、格闘攻撃で一撃粉砕が可能となる強力なアイテム。たまにしか手に入らないですが、ストックとして温存できるのでピンチの時まで取っておくのが◎。
ちなみにこの2つのアイテムは同時に摂取することが可能で、向かうところ敵無しの歩く核弾頭と化します(笑)まぁ視界がとんでもない事になりますが、この贅沢プレイ、一度はお試しあれ。

バイオレンス&下ネタ
実はひっそりと日本版も発売している本作、しかし表現の問題で削られた要素がいくつかあり、そのなかの一つがバイオレンスなゴア表現です。 爆破やショットガンによる手足吹き飛び、ヘッドショット、ステロイドパンチによる頭部破壊などゴア表現は結構キツめな印象。
しかも上の画像のように、切断された部分から見える臓器がリアルに描写されており、切断された頭部も転がして運べるというかなりダークな仕様。国内版ではZ指定ながら臓器の描写が変更されているみたいです。
そして、DUKEシリーズで忘れてはいけないのが下ネタギャグ!
本作では一層磨きがかかり、初っ端からこの始末(笑)

”茶色い物体”をここまでリアルに再現!しかもキャッチ&スローが可能で、投げた所に「ビチャッ」とへばりつく全男子小学生歓喜なシステムも搭載!(笑)
何の躊躇も無く素手で掴む様は流石DUKEといったところでしょうか、格が違います。 しかしながらこの”茶色い物体”のインパクトは凄まじく、発売前のトレイラーでは1分間ただひたすら物体を投げまくるだけのトレイラーが公開され全世界に笑劇を与えました(笑)
ゲームの最初のシーンが小便シーンであったり、事あるごとに下ネタを絡めてくるセンスには脱帽です。 ちなみに日本版ではこの”茶色い物体”についてはノータッチ! やったね(笑)

アメイジング!エロ要素!(笑)
さぁ出ました、「Duke Nukem Forever」最大の見せ場!セクシー要素のお時間です。
見ての通りトップレスのお姉ちゃん達が登場する本作は、とにかくエロ要素が多い!(笑)エゴを上げる行動にも、「エロ本を読む」「エロDVDを見る」「エロカレンダーをめくる」といった本能直撃の男子イベントの連続!(笑) なかでもハンパ無いのがクラブのトイレで壁の穴に…この後はご想像にお任せしますが、もうとにかくエロ全快なのです!
(画像は当サイト独自にモザイク処理しています。兄貴たちスマン…)

そして数あるステージの中でも一際異彩を放っているのが、「TITTY CITY」というストリップクラブのステージ! 直訳で”おっぱい街”のこのステージはなんと敵が一体も出現せず、まさかの戦闘ナシという暴挙!(笑)そんなとこで一体何をするかというと、ストリップ嬢の探している”ブツ”をクラブ内で探して届けるというお使いミッション(笑)
完全にアドベンチャーゲームと化しているこのステージ、しかもこの”ブツ”というのが「コン○ーム」や「バ○ブ」といったアダルティなアイテム……はい、もちろん日本版では差し支えないアイテムに修正されており、当たり前のようにノートップレスです!
もっとセクシーな画像をお見せしたいのですが、これから先はプレイしたときのお楽しみということで勘弁を!「TITTY CITY」は是非体験してもらいたい!

シューティング・アドベンチャーゲーム
紹介したとおり、かなり色々な要素が詰め込まれているこのゲーム。
一見、遊び要素が多くて楽しそうに見えますが、海外の評価は件並み低く「退屈なデザイン」や「12年前なら通用した」などと惨敗、しかも、大手レビューサイト「1UP」では前代未聞の0点というスコアを叩き出したという問題作なのです(笑)
確かに一昔前ならこのクオリティで通用したかも知れないですが、現在のFPSの水準と比べるとやはり古臭いというのが正直なところ。他にもいわれているのが「撃った感覚が無い」「ロードがかなり長い、それも頻繁」「そもそもスベっている」などともう踏んだり蹴ったり状態。
しかしながら、ここまでこき下ろされていても、実際プレイしてみると「次はどんな仕掛けがあるのだろう?どんな下らないネタがあるのだろう?」と、意外にも楽しかったりします。周回プレイにはまったく向いていませんし、「こんなネタを用意したぜ!遊んでくれよ!」と主張の激しいオブジェクトもありますが、分かった上でネタ半分にプレイする位なら、案外オススメのゲームなのかもしれません。

クッソ安い海外版を買おう!
開発から14年目にして日の目を見た本作、前作のファンならずともこのクレイジーな世界観は一見の価値があると思います。 日本版は規制があるので、やはりセクシー&バイオレンス全快な海外版を推薦いたします。(360/PS3版ともに日本の本体で動作可能)
余談になりますが、開発スタジオはこの長い開発年数に対し「昔に行ったDuke Nukem Foreverの予約は今も有効だよ!」とユーザーに向けて発表したところ「10年前の予約レシート」を保存しているツワモノが現れ、これに感激したスタジオ側はスタッフサイン入りゲーム本体+特製グッズ(キーボードやパーカー、Tシャツなど10数点!)を贈呈するというアメイジングな事態となりました(笑)
出るか分からないゲームを10年間もキャンセルしないなんて、海外のDUKEファン恐るべし!そんな幻のゲーム、機会があればプレイしてみてください。以上。
