2014 / EA / Pop Cap / 360 ONE PS3 PS4
北米版Xbox360ソフト「Plants vs Zombies: Garden Warfare」を紹介!
アホ面ゾンビ共をガーデンから追い出せ! 植物軍団vsゾンビ軍団の戦いを描いたスマホ向けSLG「Plants vs Zombies」が、装いも新たにコミカル対戦シューターとして登場!
流行のミリタリー/SF系シューターとは一線を画す、アホKAWAIIキャラ達がくり広げるノー・バイオレンス・ウォー! 一部で話題沸騰中のシューティングゲーム期待のルーキーをお届けいたします! (オンライン関連については、元記事の執筆当時のものです)
カジュアルシューティング+ストラテジー
現行機と次世代機で発売されたオンライン専用の本作は、最大で12対12の24人対戦が可能なカジュアルシューティングゲーム。 ゲームモードは2種類あり、プラント側とゾンビ側に分かれての対戦モードと、迫り来るゾンビ軍団から陣地を守る協力モードが搭載されております。
元となっているのはスマホやPC向けに発売された「Plants vs Zombies」という2Dのチープなタワーディフェンスゲームで、迫り来るゾンビからエリアを守るという構図はそのままに、最新のグラフィックとポップな演出で大人から子供まで楽しめる対戦型シューティングゲームとして生まれ変わったのです。
それではまずは各モードの解説をしていきましょう。
GARDEN WARFARE
対戦モードは大きく分けて2種類あり(DLCのモード「ノーム爆弾」「バンキッシュ確認」等は省略します)単純にキル数を競う「チームバンキッシュ」と、拠点を制圧していく「ガーデン&グレイブヤード」(以下G&G)というモードの2つ。
後者のモードは、24人の部屋がすぐに埋まってしまう賑わい振りで、いわば本作のメインモードといった位置付け。 プラント側はタイムリミットまで拠点となるエリアをゾンビの進入から守れば勝ち、ゾンビ側はタイムリミットまでにエリアに侵入して拠点を制圧→次の拠点へ急げ!という流れで、一つのマップに5~6ある拠点を順番に制圧していき本拠地を目指します。
制圧方法は、拠点エリア内にどちら側のプレイヤーが多く占拠しているかで決まる方式。「バトルフィールド」や「チームフォートレス2」なんかをイメージしてもらえると〇。ゾンビ側が多いと画面上部の緑色のバーが紫の”ゾンビ色”に変わっていき、全て紫色になると制圧完了です。
こうしてどんどんゾンビ側が制圧していくと、最後は本拠地戦となり、「クレイジーデイブの屋敷に5人潜入せよ!」や「戦術キュウリに爆弾を仕掛けよ!」など、マップによって様々なラストミッションが与えられるので、タイムリミットまでに遂行できればゾンビ側の勝ちとなります。
ちなみにクレイジーデイブとはプラント側のボスのデイブおじさんのことで、戦術キュウリとはキュウリ型の超巨大ミサイルのことです(笑) このようにPvZの世界観は非常に独特で、ヘンテコな固有名詞や「トールナッツキャノン」「トウモロコシ爆弾」などファニーな兵器・オブジェクトが沢山登場し、プレイを盛り上げてくれます。
かなりアツい拠点攻防!
G&G用のマップは現在配信されているDLCも含めると4種類あり、郊外が舞台の「ウォールナッツヒル」、沿岸での”メガフラワー”攻防戦「ドリフトウッド海岸」、激しい市街戦となる「メインストリート」、そしてゴルフコース攻略の「サボテンキャニオン」の4つ。 4種類では少ないと感じるかもしれないですが、それぞれのマップにはオブジェクトの配置が異なる昼と夜のパターンがあり、雰囲気も違ってくるのでそこまで少ない感じはしないです。
そしてこのG&G攻略に欠かせないのが「ワープ装置」の存在です。 リスポーン地点から拠点エリアの近くまでワープできるこの装置、設置されてしまうとゾンビ側が有利となり、雪崩れ込むような人海戦術で攻めることが出来ます。
プラント側はこのワープ装置をとにかく設置させないことがポイントで、ゾンビ側は如何に速く設置して兵隊を送り込めるかが勝負のカギなのです。 しかし、プラント側としてはあまりワープ装置に守りを固めすぎると今度は拠点が手薄となり攻め込まれてしまい、逆にゾンビ側としてもワープ装置での攻防が長引くと制限時間に間に合わないという事態になってしまうのです。
ここらへんの駆け引き的な塩梅が丁度良く、見た目はかなりふざけている本作ですが、バランスがよく丁寧に作られており、時間を忘れて熱中してしまう非常にアツいモードなのです。
このモードだけでも大満足の出来なのですが、本作にはもう一つ協力モードが搭載されていることを忘れてはいけません……と、ここで次の協力モード解説の前に、重要な要素であるPvZの各キャラ/クラスを紹介したいと思います!
個性豊かなキャラクター!
見るからに個性豊かなキャラが登場する本作。対戦モードが始まると、まずプラント軍団かゾンビ軍団かどちらかに配備され、そこから好みのクラス・キャラを選んで戦地へ向かいます。
驚くのがそのキャラ数で、現在配信されているDLCを含めるとプラント、ゾンビ合わせて50種類オーバーという非常に豊富なキャラクターが用意されているのです。 見ているだけで楽しくなってしまう個性的な武器やスキルの数々……それではざっくりとですが紹介していきましょう!
プラント軍団のクラスは、戦闘に特化した兵士クラス「ピーシューター」、蘇生不能の”飲み込み”が使える奇襲兵「チャンバー」、回復と蘇生のメディック「サンフラワー」、地雷やシールド設置などのメカニック「サボテン」の4種類が存在。それぞれクラスの属性や使用ウェポンの異なる7~8種類のキャラからセレクトしていきます。
プラント側は如何に防御するかがポイントなので、サボテンの「ポテトマイン」を拠点や進入経路に仕掛けたり、チャンバーの”人取りトラップ”「スパイクウィード」を仕掛けたりして拠点を見張りつつ、ピーシューターで前線のゾンビをなぎ払っていく感じです。 サンフラワーは体力が少なく打たれ弱いので、前線には出ず拠点防衛&味方の回復に徹するといいかもしれません。
個人的にオススメのキャラは、毒性の”トキシックピー弾”を発射する「トキシックピー」、長い射程と命中精度&属性効果の「ファイアサボテン」、立ち回りが重要となるチャンバークラスで最速を誇る「ホットロッドチャンバー」の3体。
ゾンビ軍団のクラスは、特攻からスナイプまで幅広くこなす「ソルジャー」、唯一ワープ装置が設置できる万能メカニック「エンジニア」、メディック系ながら高い機動力を誇る「サイエンティスト」、ずば抜けた体力と火力のタンク系「オールスター」の4種類。プラント側に比べると火力を持ったキャラが多いのが特徴です。
ゾンビ側はとにかく攻めまくるプレイスタイルになるので、ソルジャーとオールスターで前線を張り、それに次いでサイエンティスト、エンジニアと続いて戦っていくという流れになります。 また、全クラスのうちエンジニアのみワープ装置を設置することが出来るので、エンジニアの役目はとにかく速くワープ装置を設置し、それを壊されないように死守しつつドローンの空爆などで味方をサポートといった感じです。
個人的にオススメのキャラは、高い攻撃力と攻撃範囲の最強エンジニア「プラマー」、近距離の撃ち合いではまず負けない散弾銃使いの「Dr ケミスト」、ホッケーパックを”ゲーム中最高速連射速度”で打ち出す「ホッケースター」の3体。
さて、ざっくりと紹介したところで次は協力モードを解説していきます!
GARDEN OPS
キャラ紹介が少々長くなってしまいましたが、G&Gモードに次ぐメインモードが「ガーデンオプス」というウェーブ形式のゾンビ殲滅モードです。
使用キャラはプラント側オンリーで、全10ウェーブを最大4人のプレイヤーで協力して戦っていきます。 敵はザコゾンビから重火器を持ったクラス系ゾンビ、そして連携なくしては倒すことが出来ない超強力なボスゾンビが登場。
難易度は4種類、イージーやノーマルなら苦労することはないですが、ハード以降は仲間との連携が不可欠で、回復系のサンフラワーが最低1匹はいないとほぼクリア不能という厳しい戦いとなります。 そして、最高難易度のクレイジーはさらに難しく、普通のクラス系ゾンビであっても瞬殺されてしまうことがあるので、クリアするには4名全員が上級者であることが必須条件です。
ガーデンオプス最大の難関はやはりボスゾンビとの戦闘です。巨大ハンマーを装備した巨人「ガルガンチュア」、凍らせられると絶体絶命の雪男「イエティ」、高速スピンで攻撃してくるフィーバー系「ディスコゾンビ」などが登場しプレイヤーを苦しめます。
これらのボス戦はウェーブ5とウェーブ10の前に行われる「ゾンボススロット」によって、”どのボスと何体戦う”などが決定するというランダム仕様。 普通に1体+ザコゾンビラッシュとかならまだなんとかなりますが、高難易度でイエティ3体とかになるともう絶望しかありません(笑)
流れとしては10ウェーブを守りきると、ガーデンから離れた場所に「クレイジーデイブの空飛ぶバン」が迎えに来るので救出地点へ向かい脱出という流れ。 意外と最後の最後で死亡といったことがけっこうあるので、ゲーム中3回まで使用できる「自己再生カード」は最後の切り札に取っておくのがオススメ。 ここで死んだら元も子もないですからね(笑)
プラントボット&ゾンビボット
ガーデンオプスの攻略で重要なのが、「プラントボット」というボットの存在です。 ガーデン付近にある植木鉢に「ガトリングピー」や「ファイアーピーシューター」などの無人タレットを植えることができます。とてもじゃないですが4人だけのプレイヤーではガーデンを守りきることが出来ないため、プラントボットを有効活用するのが攻略のカギとなります。
中には敵を凍らせる「アイスシュルーム」や周囲の敵を爆風で吹き飛ばす「ドゥームシュルーム」など強力なプラントもあるので、配置を考えてガーデンを防衛していきましょう。
また、G&Gモードではプラント側のボットタレットに対し、ゾンビ側は「召還ゾンビ」というボットゾンビを召還することができます。 高い耐久力の「棺おけゾンビ」や特攻ゾンビ「爆発インプ」などの種類があり、召還したゾンビが拠点エリア内に入ると、ボットであっても”占領中のキャラ”としてカウントされるので「残り時間が少ない!やばい!」って時には耐久力の高いゾンビを召還しまくるのも一つの手です。
ゴテゴテのキャラカスタマイズ
プレイヤーキャラとなるプラントやゾンビは、見た目やスキルの装備、そして挑発ポーズなどを自由にカスタマイズすることが可能で、ただでさえ個性的なキャラクターをより濃く改造することが出来るのです。
スキルは各クラス6種類ずつで多くはありませんが、見た目のカスタムパーツや挑発ポーズなどの種類はめちゃくちゃ多く、その数2000オーバーというとんでもないことになっております(笑)ゲーム柄、普通の帽子やメガネといったアイテムより「ブラウン管テレビヘッド」「寿司メガネ」「SPAM缶ヘルメット」などといったヘンテコなものが多い印象で、マインクラフト風な「8ビットヘッド」なんてのもあります(笑)
これらのカスタムパーツ等は、G&Gモードやガーデンオプスモードなどをプレイして獲得したコインを消費して集めていきます。ただ、普通に購入するのではなく、コインを使って”カードゲームで言うところのブースターパック”を購入して集めていくことになるので、何が当たるかは完全にランダムなのです。どれも面白いアイテムばかりなので頑張って集めてみてください。
DLC続々配信!
2014年2月の発売から半年も経たずに、新マップや新キャラ等の入ったDLCがいくつも配信されていた本作。驚くことにその全てが無料のコンテンツとなっており、内容もG&Gモードの新マップ+新キャラ+数百種類のカスタムパーツなど、とても無料とは思えない大ボリュームな内容なのです。
2016年の続編が発売されるまでには、実に6種類ものDLCが配信されており、その全てに新しいキャラクターが含まれるものとなっていました。カスタマイズや新マップも楽しいものが多く、オンライン対戦は最後まで賑わっていた印象です。
発売時の定価が29.99ドル(次世代機版は39.99ドル)いう非常にリーズナブルな価格の本作、オンライン専用ソフトとはいえこのボリュームはお得としかいいようがありません。EAソフトにしてはサーバーも安定しているのでそこんところも安心です(笑)今回のEAは一味違います。
コミカルシューター決定版
ミリタリー系やSF系の対戦シューターが流行している中、彗星の如く現れたポップでハチャメチャな「Plants vs Zombies: Garden Warfare」。シンプルなルールと操作でカジュアル性が高いにもかかわらず、戦略性や連携、そして豊富な収集要素などカジュアル一編になっていないところが素晴らしく、「鼻歌交じりの外国のキッズと、超高レベルのベテランシューターが一丸となって戦える」素晴らしい対戦ゲームなのです。
現在ではシリーズ3作を数える人気作となったPvZシリーズ。今から本作プレイするとなると、オフラインの協力モードぐらいしか遊ぶことが出来ませんが、実は日本版が発売されているので、興味があればプレイしてみてください。以上!
ちなみに北米360版のみマルチランゲージ仕様で、日本の本体で起動すると全て日本語表記になります。(ONE/PS4は各種対戦モードに加え、俯瞰視点でコマンダー気分になれる「ボスモード」と画面分割での2人プレイが搭載されています)