2008 / EA / Visceral Games / 360 PC
北米版Xbox360ソフト「Dead Space」を紹介
現在までに3作発売されているヒットシリーズの記念第一作目。巨大な宇宙船を舞台にグロテスクでハイセンスな造詣のクリーチャー共をブチ殺しまくれ!
2008年に発売されるやいなや、その年の数々のゲームアワードを獲得しまくった超S級サバイバルホラーアクションゲーム。
USG Ishimuraより緊急連絡
”26世紀”
地球の資源が枯渇した近未来、人類は新たな資源を求め宇宙に繰り出し、多くの宇宙船がミッションにあたっていた。そんな中、惑星イージス7で作業していた 日本企業の採掘艦「USG 石村」 から救護信号が発信された。
「USG 石村」からの救護信号を受け派遣された宇宙船「ケリオン」この船のエンジニアであり、今回のミッションに挑むのが本作の主人公「ザック・エフロン」
任務に向かう彼だが、この採掘艦へ向かうにはもうひとつ理由があった。
採掘艦で作業する元恋人の「二コール・ブレナン」から助けを求めるメッセージが届いていたのだ。彼女の安否も確認しなければならない。
一体「USG 石村」では何が起きているのか…
クリーチャー大量発生!
ザック一行が採掘艦へ乗り込むも早速バケモン出現でチームは壊滅状態。命からがら逃げるも生き残った隊員とはぐれてしまう。ここからザック単独の孤独な戦いが始まります。
とはいっても一、エンジニアである彼の武器は工具の「プラズマカッター」一丁。まぁいわゆるハンドガン的存在なのだが、本作のハンドガンもといプラズマカッターはエンディングまで通して使えるような汎用性の高い武器となっているのでひとまずは安心。
カッターというだけあり”切断”することが目的の武器。登場するクリーチャーは手や足を切断することによって大ダメージを与えることができるので遠慮なくスラッシュさせてもらおう。
逆に言えば弱点意外だとあまりダメージを与えられず、ザコ敵でも普通に死ねる本作ではいかに冷静に弱点を攻撃できるかが攻略のカギとなってくる。
石村・デフェンス・フォース!
もちろん使える武器は武器はカッターだけではなく、ゲームを進めていくと様々な武器を入手することが出来る。また、いくつかの武器にはプライマリショットとセカンダリショットが搭載されており、使い分けることによって幅広い戦略が可能となっている。
登場する武器は波動を撃つ「フォースガン」、高速連射が可能な「プラズマライフル」、回転のこぎり「リッパー」など初期装備を含め全7種類登場する。
中でも個人的にオススメなのが「ラインガン」という武器。プライマリが貫通性能のあるショット、セカンダリが時間差で爆発するボムとなっており、その高い攻撃力と広い攻撃範囲は大量の敵に囲まれた時や、硬いボスクラスの敵との戦闘などで重宝する頼もしい兵器といえます。
そして全ての武器、装備は「パワーノード」というアイテムを使って改造することが可能。
このアイテムは、敵を倒したり、各地にある端末ストア「石村ステーション」で入手することができ、1つにつき1ポイントだけ能力を上げることが出来る貴重なアイテム。
改造することによって武器は攻撃力や装弾数、リロード速度など強化でき、アーマーは最大ライフや最大酸素量(無酸素空間での行動できる時間)等を強化できます。
また、ストアでは弾薬や武器を購入するだけではなく、要らない弾薬や回復アイテムを売ることもできるので節約した弾丸を売り払い、パワーノードを購入して改造しまくるのが生存率アップの秘訣。無駄撃ちは出来るだけ控えよう。
超能力ではない科学の力だ!
本作では敵との戦闘に加え、パズル要素のある謎解きが随所にちりばめられています。
そして、その謎解きで重要になってくる要素が「ステイシス」と「キネシス」という能力。この二つの能力は目の前の空間の時間の流れを遅くするステイシス、反重力の力で物を動かすキネシスとなっており、2つの能力を駆使してパズルを解いていきます。
もちろん戦闘にも応用できるので、ピンチのときはステイシスで敵の動きを止めて反撃したり、爆発する可燃物が置いてあったらキネシスを使って敵に投げつけたりということも出来ます。とりあえずゲームに詰まったら、まずはこの二つの能力を怪しい場所で試してみるのがいいかもしれません。
ゼロ・グラビティ空間
ゲームを進めていくと度々”無重力空間”に出ることがあります。この時だけジャンプで移動できるようになるので、独特のふわふわした感覚を味わうことが出来ます。
また、船外の活動では無重力に加えて”無酸素空間”となるので、主人公の背中には活動できる秒数=酸素残量が表示され、ゼロになるまでに船内に戻るか「エアー缶」などのアイテムで酸素を補充する必要があります。
少し話は変わりますが、本作では上記のような酸素残量や残りライフ等のメーター、武器の残弾数は画面の四隅などに表示されるのではなく、主人公の背中や武器に直接表示されるのが特徴で、画面上の無駄な表示が一切省かれているのです。こうすることによってゲームへの没入度が高められています。
ボス戦&シューティング面
巨大ボスとの戦いやタレットを使ってのシューティング面など、本作ではゲーム中様々なイベントが用意されており、プレイヤーを飽きさせないように作られています。が、これが意外と賛否両論で「蛇足だったのでは?」との声もある要素なのです。
確かに見た目には迫力がありますが単調さを隠せない「リバイアサン」戦、唐突に始まるシューティング面(2回も)など、蛇足といわれれば蛇足かもしれないです、自分的には結構楽しめたので全然問題なしですね。中でもゲーム中盤から出てくる不死身の「ハンター」は超怖く、どこまでも追ってくる様はバイオハザードのタイラントを彷彿とさせます。
普通のザコ戦が一番楽しいのは変わりないですが、強化版クリーチャー戦やラスボス戦も迫力満点なのでイイ感じでした。
対クリーチャー新時代
一見、標準的なサードパーソンシューティングに見える本作。
しかし、「救護信号が出ている宇宙船を救助しに行ったらそこにはヤバイ生物がおった!」的な正直何番煎じかもわからないベタな内容ながらも、部位欠損システム、無重力ステージ、直感的なインターフェースなどかなり練りこまれたシステムが採用されており、同系統のゲームとの差別化を図ろうとした努力がひしひしと伝わってきます。
そして、「バイオハザード4」の影響を受けて作られたゲームでもあり、それをベースに「エイリアン」や「遊星からの物体X」といったSF映画のエッセンスを配合し、高い水準でまとめた古典的な新しいゲーム。
ある意味、現代における”バイオ系の新スタンダード”と言える作品かもれないですね。
バイオレンスなゲームが大丈夫なら迷わずオススメ。以上。