XBOX

XBOX「Tony Hawk’s Underground」

2003 / Activition / Neversoft / XB PS2 GC PC

↑アクロバティックなトリック!

北米版Xboxソフト「Tony Hawk's Underground」を紹介

スケボーゲームの常識を覆せ!元祖 「Tony Hawk's Pro Skater」シリーズを製作してきたNeversoftが放つ新世代Tony Hawk'sシリーズ第一章。

これぞ究極のフリースタイルスケートボーディングゲーム!!!

※日本版は説明書のみローカライズされた「Xbox World Collection」シリーズの1本として発売されています。ゲーム内容は北米版と変わりません。

↑これはアリなのか?

禁断の”歩ける”スケボーゲーム!

ご存知スケボー界のカリスマを冠したTony Hawk'sシリーズ、本作はシリーズで初めて、というかスケボーゲームで初めて”ボードから降りて歩く”ことができるという斬新なシステムを採用しており話題になりました。

この歩けるシステム、コンボを決める上で非常に役に立つ新要素となっており、トリック中「ヤバイ!このままの角度で落ちたらコケる!コンボが台無しだ!」という場面で降りるボタンを押すと、コンボは継続のままで次に繋げることができます。もちろん制限時間はありますが(1コンボに5秒程度)緊急回避以外にも、自分の得意なトリックを出せる場所に行ったり出来るのでかなりトリックの幅が広がりました。

本作では歩けるシステム以外にも様々な新しい要素が採用されていますので紹介していきます。

↑「のび太~スケボーやろうぜ~!」

マイ・デッキ・イズ・マイ・ライフ

今までは制限時間内にトリックを決めまくるという言わばアーケードライクなゲームスタイルでしたが、今回はストーリーモードが搭載されており世界初の”スケボーアドベンチャーゲーム”となっています。

物語はニュージャージー州の郊外から始まり、マンハッタン、バンクーバー、モスクワと田舎のスケボー少年が世界を目指す様を描くサクセスストーリー。
各地では競技大会やメジャー契約、そして友人との確執など様々なイベントが用意されておりコテコテのスケボー人生が堪能できます!

↑ハートのパンツ(笑)

もちろんプレイヤーとなる主人公はヘアスタイルや服装など自由にカスタムすることができる。

スケボーゲームならではの濃いアイテムが多くネタキャラが作りやすい印象。また、ゲーム中「ELEMENT」「VANS」などの実際のブランドも数多く登場し、それらのTシャツ、そしてレイヤーとしてロゴも使うことができるので比較的自由なカスタマイズが可能となっています。

↑豊富なパターンから選べる

デッキのカスタムも幅広く、ベースとなるグラフィック選択からステッカーやウィールカラー、そしてグリップテープのパターンも選択できるという凝った作り。ただし、ベアリングやトラックなどの変更はなく、あくまでデザインだけの選択となっている。一応、プレイしていく上で「AIR」「SPEED」などの能力がレベルアップしていくのでそこらへんは問題ないはず。

ここはとりあえずカッコイイデッキを作るのが重要で、トリック中にチラッと見えるグラフィックはかなりシビれます!個人的オススメはビビットカラーのウィール!最高!

↑これぞアメリカの郊外!

スケボー+箱庭ゲーム

ストーリーモードが搭載された今回からは街(ステージ)で与えられたミッションを自由にチャレンジし、規定数以上クリアすると次のステージにいけるという仕組みになっています。

ミッションを挑戦するには街に居るローカルスケーター等に話しかけて挑戦するのですが、ミッションというか「二日酔いのメンバーを起こして来い」みたいな変なお使いが大半で、それをスケボーを使ってクリアしていくので、強引な展開が多く笑ってしまいます。

そして本作ではもう一つスケボーゲームであるまじき要素が追加されているのです!

なんかゲーム変わってるぞ!!(笑)

いやもう完全に別ゲーじゃないか!笑 そう、なんと車に乗れるという前代未聞の要素をブチ込んできたNeversoft!残念ながら(?)道行く車をハイジャックできないものの、各ステージに1回は車や清掃カート、飛行船までもが操作できるミッションが用意されているので心配御無用!

↑ドライブデートもあるぞ!

しかもその内容も「女の子をナンパしてきてくれ」「商売敵のローストピーナッツ屋台をブチ壊してきてくれ」などと言う身もふたも無いミッションばかりで最高です。笑

当たり前のように粗い機動と、極限まで削られた重量感はある意味感動すら覚えるレベルだが、
”スケボーゲームで車に乗れる”と言う事が重要なんです!これでいいんだ!笑

↑運動神経のバケモノ(笑)

トニーホークブランド健在!

ここまでブッ飛んでると、肝心のスケートボーディングの方は大丈夫なのかと心配になりますが、そこは本家本元トニーホークブランド、上手い具合に配置されたオブジェクトにカッコいいトリックの数々……安心の出来です!

また、トリックを連続で決めていくとスペシャルメーターなるものが溜まっていき、それが溜まると高得点のスペシャルトリックを繰り出すことが出来ます。スペシャルトリックは得点だけでなく見た目にも面白いものが多く、グラインドしながらのムーンウォークや、どこからとも無く取り出した2枚のボードでのマニュアルなどなど軽くバカゲーの域に達しています。笑

↑ありえないトリック多数(笑)

ただ、ここらへんが”Tony Hawk'sシリーズはあくまでスケボーゲーム”と言われている所以で、逆にスティックで直感的にトリックを決める「Skate」シリーズはリアル系と言われています。どちらが良いなどは甲乙付けがたい所ですが、バカゲーが好きな方は迷わずトニーホークですね。

ネタ要素満載の本作、まだまだバカゲー要素は続きます!次項にて!

↑無駄にアツいロード画面!

超ヤバイ隠し要素

本編をクリアすると驚愕の「KISSライブステージ」と隠しキャラ「ジーン・シモンズ」が使えるというハンパない御褒美が待っています。本作の収録曲にKISSの「ロックンロールオールナイト」があるのですが、まさかステージとキャラまで収録されているなんて驚きでした。笑

↑ライブ会場を爆走!

しかもスペシャルトリックは長い舌でボードを振り回したり、口から炎を吐いたりともうやりたい放題!会場脇のオフロードコースをバギーで爆走するもよし、ステージでグラインドしまくるのもよし!適当に遊ぶのが正しいスタイルなのです!笑

そして、ステージに点在するK.I.I.Sのマークを集めるとKISSのライブビデオが見れるオマケ付き!30秒程度の超短いビデオだけど、オマケが沢山あるのは遊び甲斐があって最高ですね。

他にも「ムーングラビティモード」「ローラースケートモード」、過去のプレステ時代のステージをリメイクして収録していたりともう大変なことになっていますよマジで。笑

↑当時では珍しいクリエイトモード

これでもか!のエクストラ要素!

上記の隠し要素以外にもまだまだ色んな要素が収録されており、オリジナルのトリックメイクスケボーパークのクリエイト2Pでの対戦プレイなどがあります。

そしてもちろんゲーム中のBGMも気合が入っており、「Alkaline Trio」「Strike Anywhere」などを収録。中でも「NOFX」はここであの名曲「The Separation Of Church And Skate」を入れてくるという最高にニクい演出がなされています。笑

また、意外と知られていないのですが、本作はHD720での表示や、カスタムサウンドトラックシステムリンクを通しての8人プレイを搭載しているなど無駄に豪華な機能が搭載されているのです。8人プレイ……実現への道は限りなく厳しい……。笑

↑トニホ名物の競技場マップ!

エクストリーム入門

オープンワールドスタイルを採用し、スケボーゲーム界の新時代を切り開いたといっても過言ではない「Tony Hawk's Underground」。海外批評サイトでも軒並み評判がよく、もっと多くのプレイヤーにこのクレイジーなスケボーゲームをプレイしてみてほしいです。

北米版、国内ワーコレ版共に360本体で動くのですが、ワーコレ版は起動不良が非常に多く、これはメーカーも認めるバグとなっており、当時は交換等の対応をしていたらしいのですが現在は難しいでしょう。入手できるなら北米版が良いと思います。

最近は意外とリアルな「Tony Hawk's Project 8」や体感系の「Tony Hawk Ride」まで出しているTony Hawk'sシリーズ、もちろん最近のも良いですがこの時代の、このグラフィックでのスケボーゲームはやはり味があって良いですね。360ユーザーには是非オススメ!以上!

↑まさかのカメオ出演!
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