Playstation

PS「Silent Hill」

1999 / Konami / PS

↑闇に浮かび上がるスクールバス

プレイステーションソフト「Silent Hill」を紹介。

今もなお続く人気シリーズの第一作目で、PS後期に発売されたホラーアドベンチャーゲーム
徹底した怖さの演出と、どこかもの悲しいストーリーが逸品の名作。

↑なんだコイツは…!

郊外のストレンジャー

ゴーストタウンと化した街「サイレント・ヒル」を舞台に、消えてしまった娘を探すため学校や病院、ショッピングモールなどを駆けずり回ります。

行く手を阻む異形のクリーチャーは単純に気持ちが悪く、所々に点在する血溜まりの肉片や吊るされた死体など…おぞましいオブジェクトの数々はプレイヤーの生理的嫌悪感を増幅させます。

本作はよくあるバイオハザードタイプのゲームなのですが、街の異様な雰囲気は良く出来ており、全体に漂う閉鎖感はこれぞホラーという感じ。じめっとした恐怖感はジャパニーズホラーの息吹を感じさせます。

↑状況が飲み込めない主人公たち

悪夢のバケーション

ピークを過ぎた郊外の観光地「サイレント・ヒル」

深夜の人気の無い山道、主人公「ハリー・メイソン」は、娘の「シェリル」を乗せ、休暇を過ごすために街へと車を飛ばしていた。
が…その時突然道に少女の影が飛び出し、あわててハンドルを切るも崖下に転落してしまう。

気が付くと横にいたはずの娘が居ない……
ハリーは娘を探すためこの街を探索するが、どこかおかしい
外界へ続く道路は陥没し、濃い霧に包まれた異常なまでに静かな街
果たしてシェリルを見つけることが出来るのだろうか……。

ゲームの目的はシェリルの救出です。
途中、同じく巻き込まれてしまった警察官の「シビル・ベネット」と協力し、シェリルの救出、そしてこの街の謎を解き明かしていきます。

↑流血もあります

クリーチャーとの死闘

街にはクリーチャーが蠢いており、主人公を襲ってきます。

戦闘は銃器や鈍器を使用して始末していくのですが、出てくる武器が少し他のゲームと異なると言うか、「鉄パイプ」「ハンマー」など、なかなかB級テイスト溢れるセレクトとなっており良い感じなのです。

銃器は「ハンドガン」「ショットガン」「ライフル」のみで(隠し武器については後で解説)ノーマル程度の難易度なら、中盤までの雑魚は始めに手に入るハンドガンで何とかなります。
しかし、素早い敵には銃器、遅い敵には鈍器などクリーチャーの種類によって攻撃方法を変えていくのが、弾の節約にもなりベターな選択だと言えます。

↑元は人間だったのか、それとも…

中盤以降、頻繁に戦うことになる「ナース」はハンマーでの攻撃が有効。

この人型の敵、クリーチャーとはいえ鈍器でフルスイングする姿はバイオレンス指数が高く、さらに倒した後も数秒間痙攣してピクピクする光景はかなりおぞましい…。

↑これは気持ち悪い…!

物語の要所に登場するボスもかなりキモく、このでっかい蛾はまじで嫌悪感MAX。
芋虫とか蛾とかほんと反則ですよね(笑)雑魚ですがゴキブリも登場しますし…。

ボスは強敵が多く即死攻撃を仕掛けてくるものもいるので、戦闘が始まったら重火器で時間を掛けずに倒したほうがいいです。基本的にボス戦までは重火器の弾薬を温存しておくのがいいかもしれません。

↑暗闇での移動が基本

常に肝試し状態

本作でフィーチャーされている「ライト」「ラジオ」について解説します。

ゲーム序盤に手に入るライトは暗い建造物などを探索するときには欠かせないアイテムで□ボタンでワンタッチでオン/オフが可能。本作に登場するクリーチャーは光に反応するので、無駄な戦闘を避けたいときなどはライトを消して行動するとやり過ごすことができます。ただ、ライトを消すと本当に真っ暗で怖い…(笑)

そしてこちらも序盤で手に入るラジオは、入手した時点で装備され、敵の有無をノイズで知らせてくれる便利な道具。ノイズによってこの部屋が安全かどうか、敵を全滅させたかどうかが分かり、ライトと合わせて上手く活用し無駄な戦闘は避けるようにしましょう。

↑胸元のライトだけが頼り

ミステリー満載

基本的に探索は総当りで行っていきます。怪しいドアや棚などは調べ、メモや日誌などは全て読むようにしましょう。また、アイテムの所持制限は無いので(弾薬は各200発まで)、回復薬等を見つけたらとりあえず入手しておくといいかもしれません。

そして本作では謎解き要素も随所に盛り込まれ意外と頭を使います。大体その近くにヒントがあるので、ヒントをよく読み、その中にある法則や規則性を見つけて解いていきましょう。

ストーリー分岐に関わる要素も結構あるので怪しいところ、行っていない場所は出来るだけ見て回るのがオススメです。

↑あの世へと続く階段

異世界ビフォーアフター

このゲームの特徴として、表世界・裏世界という概念があり、物語を進めていくと、荒廃した裏世界に行くことになります。

裏世界の閉鎖感は半端無く、壁には死体が張り付けられていたり全てが異常なパラレルワールドと化します。最初は表世界でも十分怖かったのに、裏世界に行き、謎を解いてようやく解放されると、表世界がかなり安心することに気付くでしょう(笑)

とはいえ、表世界だから怪物がいないわけではないのでそこまで油断はできません……。
ちなみに終盤のリゾート地は地獄です(笑)

↑なんてキュートなんだ!

怪しい魅力のキャラクターたち

最初は娘を探すだけでしたが、行く先々で出会う謎の老婆や、謎の男などによって徐々にこの街全体を侵食する”闇”そして娘である”シェリルとの因果の真相”に迫っていくことになります。

最初にも書きましたが、どこか悲しく切ない物語なんですよね。
怖いだけで終わっていないところがいいです。うん。

そして!個人的には出てくる女性キャラがみんな可愛いという事実に感動しました。

これは流石和ゲーといったところでしょうか。この時代の洋ゲーではあり得ないことです(笑)

↑この作業が重要

隠しアイテム&エンディング

本作はマルチエンディング仕様となっており、ゲーム中のいくつかの行動により分岐していきます。GOOD+/GOOD、BAD+/BAD の4種類で、エンディングの種類によって次回プレイで使える隠しアイテムを手に入れることが出来ます。

隠し武器の「チェーンソー」「小型削岩機」は2週目で使用でき、GOODとBADの両方のエンディングを見ると最強の武器「カタナ」が使えるようになります。
そして!GOOD+で手に入る「チャネリング・ストーン」というアイテムを要所で使い、ゲームを進めて行くと問題の「UFOエンディング」なるものが見れるんです!(笑)

このUFOエンディングを見るとこれまた最強の銃「ハイパー・ブラスター」が手に入るという大変な事態に!ここまでくるともはやギャグですが、楽しく周回プレイできるのは最高ですね。

↑ショッキングなシーン

今でも色褪せない名作

非常に面白かったです。

僕自身こういう純粋なホラーアドベンチャーゲームが久しぶりだったからかもしれませんが、今プレイしても普通に楽しめます。思い出すとかなり昔に途中までやったことがあったのですが、この不気味さは小学生が投げ出して当然だと思いました(笑)

サイレントヒルシリーズは本作以降かなりの作品が発売され、今もなお新作が発売されています。地味にシリーズ初プレイだったのでこれから2、3とプレイしていきたい次第です。

今後、2のリメイクが発売予定で、さらに完全新作の「Silent Hill F」も控えており、密かな盛り上がりを見せるサイレントヒルシリーズ。今一度、シリーズの原点を遊んでみてはいかがでしょうか?以上。

↑なんてホラーな演出だ!
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