Playstation

PS「Twisted Metal」

1995 / SCE / Singletrac / PS

↑市街地を爆走!

プレイステーションソフト「Twisted Metal」を紹介!

ライバルカーをぶっ壊せ!これぞロサンゼルス市街で行われる究極のイリミネーションマッチ!
「God of War」を作った鬼才「デイビット・ジャッフェ」が送る超B級カーバトルアクション。

↑超カッケェ!

アイスクリーム・バンとガトリング砲

1994年末、日本で誕生したレースゲーム「リッジレーサー」「デイトナUSA」の2作品。
大ヒットした2本の作品は、そのテクスチャ表現、スピード感、リアルな機動でビデオゲームの新世代を感じさせていました。

ほどなくして1995年アメリカ、日本のレースゲームに対する彼らの回答はこうだった。「ロケット砲で車を潰し合おう」とか言ったかどうかは知らないが、それは決められたコースも無ければ、時間制限も無い。ただライバル車をぶっ壊すことだけに焦点を当てたカーバトルゲーム。

そう、何を隠そう本作がその回答「Twisted Metal」なのです。

↑殺るか殺られるか!

ロサンゼルス・イズ・バーニング

「ツイステッド・メタル・コンテスト」とは毎年行われる最強のマシンを決める大会。夜明けまでに生き残った優勝者には、主催者「カリプソ」から”現実を超えた望み”が叶えられる。

ルールは単純、相手の車を全て潰すだけ。数台の車がマップに放り込まれた時点でゲームはスタート、敵の攻撃をかいくぐり、各地にドロップされている「ミサイル」「カタパルト」を駆使してライバルをぶっ壊そう。

この武器というのが中々豊富で、ミサイルだけでも「ファイヤーミサイル」「ホーミングミサイル」「フリーズミサイル」「ハイパワーミサイル」「リアミサイル」と5種類も存在するのですが、鬼のようなスピードでゲームが進行するためちまちまミサイルを選んでる暇なんて皆無。(笑)そして無駄に多い「オイル」や「撒き菱」等の効いてるのか効いていないのか分からない後方攻撃アイテムも相まって、最終的にはひたすら適当に攻撃ボタンを連打すること間違い無し!

シンプルさ、豪快さが命のツイステッド・メタル、これでいいんですよ!

↑大混戦だ!

12人の怒れる狂人

このトーナメントに参加するのは個性的な12人の狂人。

一癖も二癖もある連中ばかりで、タクシーやホットロッド等、それぞれ思い思いの改造を施したマシンに乗り込んでいます。

もちろんプレイヤーが操作するのは”マシン”であり、ゲーム中は乗り込んでいる”狂人”を見ることは出来ない。にもかかわらず、一人ひとりに異様に細かい設定が用意されているのが最高。

個人的にお気に入りな3人を紹介しよう。

スゥイート・トゥース
必殺技 ”ナパーム・コーン”

ロサンゼルス病院から逃走中のサイコピエロ。
シリーズ通してのアイコン的存在。

ダークサイド
必殺技 ”デス・ブラスト”

地獄の底で生を受けたクリーチャー。
マシンのカッコよさ、重厚感はコイツが優勝。

ミスター・グリム
必殺技 ”デス・スポーン”

全てが謎に包まれた漆黒のバイカー。
装甲は貧弱だが、必殺技は最強レベルの超上級者向け。

…もう、全部カッコ良すぎじゃないか!一目見ただけでビシビシとセンスを感じれるこのキャラクター達、これぞ洋ゲーの魅力といえよう。

また、言い忘れていましたが、各キャラクターには固有の必殺技があり、ほとんどが”前方に飛んでいく何か”だが、それぞれ特徴的な攻撃方法でプレイヤーを楽しませてくれるぞ。

↑サイコ感溢れる運転席

アサルト・オン・ サバービアとハイウェイと工事現場

戦いの舞台は「闘技場」から「摩天楼」まで6種類存在し、ステージが進むにつれ、一度に戦うライバルの数も増えていきます。

特徴として、ほとんどのステージがかなり広く、自由な戦いが出来るようになっています。
驚いたのが「ロサンゼルス郊外」のステージで、この手のゲームのセオリーでは1ステージで大体「街の一角」だとか「ハイウェイの一角」とか、ある程度分けられているのですが、この「ロサンゼルス郊外」は1ステージに「住宅街」、「ハイウェイ」、「工事現場」と3のエリアがあり、めちゃくちゃ広いんです!

プレイしていて「絶対こんなに広いのいらんやん!」と思うかもしれませんが、ここは車大国アメリカ、これが真のリアリティなんですよ!(笑)決して”無駄”に広いということではない!決して!

↑バギーとのDUEL!

L.Aラッシュ!

さて、この手のゲームで住宅街やストリートが舞台となると、必然的に「生きている人間は登場するんだろうな?え?」という疑問が浮かんできます。

もちろん普通のレースゲームではどうでもいいんですよ、しかし、本作は”ロサンゼルスが舞台”のイリミネーションマッチですよ?見物人の一人や二人は居てもらわないと困りますよね?

さぁ!そこんとこどうなんだ!街を見てみようじゃないか!

アイススケートやってやがるぜ!

なんてこった!ちゃんと生きた街を再現してるではないか!

しかも「アイススケーター」「サラリーマン」「庭先でくつろぐ男」「レゲエ野郎」「サンタさん」…と結構豊富に用意されているあたりが情熱を感じる!そして当たり前のように轢き潰せるあたりがヤバい。

だが、その際の効果音が「ガッコン」と縁石にでも乗り上げたような音がする点は少々頂けないが、このすばらしいL.A体験に免じて水に流そう。ありがとう「ツイステッド・メタル・トーナメント」よ!

↑この臨場感!

主観視点でGO

最後にもうひとつクールな要素を。

ゲーム中は任意で見やすい視点を選べるのですが、オススメはやはりコックピットが映る主観視点。各車ともなかなかカッコよく、個性的です。ただ、リアビューに比べて周囲の状況が絶望的に分からないので、一通り楽しんだらリアビューに戻すかそのまま続けてコントローラー投げるかは貴方次第。

この主観視点、次作では惜しくも削られてしまった要素なので実用性の無さはメーカー公認!
3作目以降は知らん!笑

↑勝利の暁にはチートコードを

インデストラクティブル

最近ではかなり少なくなってきたレース要素の無いイリミネーション系カーアクションゲーム。

一時は一定の需要があったのだろうが、この系統のゲームというと「Twisted Metal」とその模写ゲーである「Vigilante 8」以外はぱっと思いつかない…そう、すでに過去の様式となってしまったこのゲームスタイルは今や”ゲーム内の一つの要素”程度の市民権しか残されていないのではないでしょうか。

そして、世代は変わり同系統のゲームは時代と共に淘汰されていってしまった。だが、実は「Twisted Metal」シリーズは現在も続いており、最新作はPS3で遊べるのです。というかもう既にPS2やPSPで続編が発売されていたのです。なんてことだ。そう、シリーズは不滅なのです。

キワモノながら妖しい魅力を放つ本作、そこらへんを噛み締めながらプレイしよう。
是非オススメ。以上。

↑鍵爪ドライバー!
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