1995 / GAGA / Cyberdreams / SS PS PC
セガサターンソフト「ダークシード」を紹介!
カバージャケットから既に怪しい匂いがプンプンするこのゲーム。しかも、サターンゲームには珍しく18歳以上対象の年齢制限ソフト…!この時点で只者ではない。
内容はというとカーソルをクリックしていく形式のアドベンチャーゲームで、まぁ言うところの「クロックタワー」な感じです。だがしかし!このゲームには他の作品とは一線を画するカオスで独創的な物語と頭痛(笑)が詰まっているのです!
「頭痛って何だよ!」訳わかんないですよね?ええ。
僕も分かりませんでした....プレイするまでは....
イン・スピレーション
私の名前は「マイク・ドーソン」
広告会社のプロデューサーだったが、小説を執筆したい強い衝動に駆られ、仕事を辞めて今日郊外に引っ越してきた。この古ぼけた大きな屋敷にね。
家に入ると前の持ち主の家具や装飾品の中に気味の悪い女の肖像画があった。
その青白い顔を見た瞬間、頭に波動のようなものを受けた。私の頭がブーンと振動してるようだ。誰もいないはずなのに人の気配がする。
だめだ体が重い...疲れた。
私は手探りでベッドルームを探し、崩れるように眠りについた...。
……起きた。
頭が痛い。頭が痛い。頭が痛い。
さぁ始まりましたゲームスタートです。
頭の中に気持ち悪い物体を注入される夢を見た直後の発言。
目が覚めてもひどい頭痛だそうです。
この後から5秒おきぐらいにずーっと言い続けます「頭が痛い…」と。
しかもこの作品、全編フルボイス仕様(英語)なので気だるそうな男の声と、不気味なシンセのBGMと相まってマジでこっちが頭痛してきます。笑
とりあえずボタンとか適当に押しまくってたらまた寝やがりました。
なんか変な夢見ましたが疲れていたんでしょう。
そうこうしてると3日目になりました。するとどうでしょう?
………何だと?
…で…出た~(笑)
THE・禁断の章
なんか急に主人公の口からエイリアン飛び出しました。そうですゲームオーバーです。
うーん訳が分からない!何していいか分からずあたふたしてるとこのザマ!
しかもセガサターンなのになんかグロいしなんなんだこのゲームは…と初回プレイ時に誰しもが思うこと間違いナシですが、ここで気付くのです説明書を読んでいないと。
さぁそれでは説明書を見て見ましょう。
ストーリーや目的位分かるかもしれません!!
そして説明書を読むこと2分………。
「う~ん…攻略法全部載っとるやんけ…」
そうなんです!禁断の章と称して最初から最後までのチャートが全て記載されてあるのです!
ありましたよ頭痛の解決法!起きたら、洗面台の上の薬棚の中に入っているアスピリンを飲もう。……って分かるかアホ!!!(笑)
こんな具合に丁寧にエンディングまでの行動が全て書いてあります。
難易度インセイン
普通のゲームでは考えられない攻略法全部載せですが、なんでもこのゲームを日本でローカライズする際、ゲームがあまりにも難しすぎる内容のため、苦肉の策として攻略法を載せることにしたのだそうです。ということは海外では禁断の章のない本作が出回っていることに…恐ろしい!
他にも、たった1ドットで描かれたアイテムを見つけなくてはならなかったり、背景と全く同化しているレバーを操作したりと、やることは分かっていてもかなり難しいのは確かです!
うーん、これノーヒントでクリアした奴絶対いないだろ。(笑)
ぶらり、ウッドランドヒル郊外
大まかな内容としては、頭にエイリアンの胚を埋め込まれたドーソンが、生まれてしまうまでの3日間の間にどうにかする(笑) ゲームです。
ゲーム内時間の進行は速く、3日目なんて無駄な行動してるとすぐゲームオーバーになってしまうかなりのシビアさ。幸いセーブはいつでも出来るので、上手く進んだらこまめにセーブすることをオススメします。(1つの行動により詰んでしまう可能性があるゲームなので、セーブデータは複数作っておきましょう)
ほんとに登場人物や町並みもすべて暗く不気味な雰囲気をしており、まるでディビッド・リンチの映画でも見ているかのような錯覚に陥ります。長時間プレイは危険だ!
ようこそダークワールドへ
ゲームを進めていくと、ある段階から現実世界(ノーマルワールド)と裏世界(ダークワールド)を行き来できるようになり、物語のカオスっぷりは一層加速していきます。
2つの世界の存在が本作を攻略する上で最も重要になっており、たとえば現実世界の部屋の扉を開けておくと、裏世界の同じ場所の扉も空いているというように、現実世界で行った行動が、裏世界にも反映される仕組みとなっています。
まぁ攻略とか書いてますけどぶっちゃけ説明書があれば絶対クリア出来ますが!(笑)
ネクロノミコン
多分、ここまで読んだ大体の方が気付いてると思うのですが、アートワークは全て「エイリアン」の「H.Rギーガー」が監修しており、出てくる不気味な生物や風景は単純に素晴らしく、カッコいいです。まぁこのゲームの物語もまんまエイリアンなんですがね。(笑)
また、裏世界の登場人物(?)もブっ飛んでおりモニターの中にいる「記憶の番人」、仮死状態で目覚めの時を待つ「古き神々」などなど粒ぞろい!見た目もキモイ!
しかも説明書にはマイク・ドーソンをはじめ登場人物全員の濃厚な説明とくどすぎるプロローグも掲載されておりもう言うこと無しです。
面白いかは別にして、雰囲気は最高
読んでいただけたら分かると思いますが非常に人を選ぶゲームです。
アートだけ見たいとか、ネタに1本なんて軽い感じで買って世界観にハマってしまう人も結構居るみたいですし(それでもかなり少数派な気がしますが)聞くところによると、このゲームを100本も所有するゲーマーの方もいるらしいです!もちろん同じゲームを100本ですよ!(なんで?!)
正真正銘カルト作の「ダークシード」いかがだったでしょう?少しでもプレイして見たいと思ったらプレステ版も出てますしめっちゃ安いので是非どうぞ。
後、忘れてましたが実は続編の「ダークシード2」(こちらはちょっとプレミア)が出ているらしいのですが、まだプレイしたことがありません。噂によるとこちらもかなりのカオスっぷりらしいので機会があればプレイして見ようと思います。以上!