1996 / SEGA / AM1研 / SS / AC
セガサターンソフト「ダイナマイト刑事」を紹介
骨太なストーリー(笑)迫力のアクション(爆笑)そして激プリティなヒロイン!(苦笑)
アクション3大要素が全て詰まったポリティカルハードコアアクション超大作。
決して馬鹿にしているのではありません!小学校2年生の時に初めてプレイして以来大好きなゲームなんです!ちなみに超ヘタです!そんな感じです!!!
現代版ファイナルファイト!(1996年)
1996年突如としてアーケードに登場し、多くのプレイヤーに強烈なインパクトを与えた(らしい)セガ・エンタープライゼスが送る究極のバカゲー「ダイナマイト刑事」。
画面内の敵を全員シバけばOKという単純さと、ステージ上にあるもの全てが武器として使えるという豪快なシステム、このハチャメチャなゲーム性は往年の名作「ファイナルファイト」にも通ずるものもあり多くのアクションゲーマーに受け入れられヒットしました。
この作品以降のセガのアーケード系アクションゲームはほとんど「ダイナマイト刑事」の系譜上にあると言っても過言ではなく、「ゾンビリベンジ」や「スパイクアウト」、最近ではコンシューマですが「龍が如く」シリーズの戦闘モードに本作のエッセンスが盛り込まれています。
ちなみに本作はアーケードからの移植作ですが、セガサターンと互換性のある基盤で製作されているため、移植度はほぼ完璧だそうです。
股間キックの効果音最高
ではゲームシステムに触れていきましょう!
操作方法はシンプルにパンチ、キック、ジャンプの3ボタンで、アイテム攻撃もあるのですが基本的に肉弾戦で戦っていきます。打撃攻撃以外にも掴み技があり、敵に近づき掴んでからPPKKKやPPKKPなどのコマンドを入力することによって「ジャーマンスープレックス」や「ジャイアントスイング」等のプロレス技を繰り出すことが出来ます。
また、武器のハンドガンを持っている状態で掴み、PP/KKを入力すると敵の残り体力にかかわらず逮捕することができるので頭数を減らすには有効バツグン。しかし!逮捕もいいですが、やはり本作ではそんな野暮なことするよりも「フランケンシュタイナー」で悪を粉砕するほうがベターだと言えよう!!これぞ刑事の作法!!
駆け抜けて、アザーガイズ
さて本作の登場人物&ストーリーを爆裂紹介!
このゲームの主人公となるのは、捜査中の物的損害140億ドル…別名”ミスター・ダイナマイト”こと「ブルーノ・デリンジャー警部補」(43)と、弱冠23歳にしてSWAT隊長に赴任した超エリート婦人警官「シンディ・ホリディ警部」(23)の二人。
1Pプレイヤーはブルーノ、2Pプレイヤーはシンディとなり、テロリストに占拠されてしまった
”ワタナベ・コンツェルン”(笑)のビルに、人質救出と事態の収束のため乗り込んでいきます。
そして悪のテロリスト軍団を仕切るのは、
このビルの警備を担当する”ワタナベ・ガード・サービス”の取締役「ウルフ・本郷」(年齢不詳)
格闘術や剣術に長けているが、本名などの素性は謎のベールに包まれている。趣味は盆栽。
そして運悪く事件に巻き込まれてしまった社長令嬢の………
キャロライン・ヨーコ・パウエル(12)
う~んプリティ!!そしてこのポリゴン感!!
当時のポリゴン技術の限界らしいのですがチープ感にも程があるぞ(笑)
でもこの社長令嬢、後々ストーリーに関わってくる重要なキーパーソンなのであなどれません。
と、まぁ色々書きましたが、細かいことは置いといて!
頑張って愛しのスゥート・キャロラインちゃんを助けに行こう!!!ってのが目的です。押忍!
ジャスティス・ウェポン!
本作がバカゲーと言われる所以…それはその使える武器の多さにあります。
発売当時流れていたCMでは「モップ!はしらどけい!コショウ!♪」と、なかなか印象的なフレーズが使われおり、もちろんそれらは全て武器アイテムとして登場します。
もう柱時計ブン投げられるとかワクワクしますよね(笑)しかも催涙スプレー+ライターで簡易火炎放射器として使用できたり最高すぎ!
他にも割れたビン、ナイフ、こん棒、デッキブラシ、テレビ、椅子……とありとあらゆるものが武器として使えます!う~んやっぱ遊び心って大事!
そしてもちろん重火器も登場!
上記の打撃系武器に加え、飛び道具も使用できます。
お馴染みの「ハンドガン」、「マシンガン」に加え、撃たれた敵は背後の壁までブッ飛ぶ「対戦車ライフル」や、一撃ですべてを巻き込む「ロケットランチャー」なんかも登場するのでゲーム中は常にクライマックス状態!(笑)いい意味でガチャガチャしてる!
後、基本的にステージ間の武器の持ち越しは無く、ハンドガンとマガジン類、ライターのみ次のステージに持ち越すことが出来ます。なのでもったいないとか考えずに出てくる武器はガンガン使っていきましょう!モタモタしてると敵に取られちゃうぞ!!!
出た!QTEシステム!
ゲームは”アクションシーン”を中心として、画面に表示されるボタンを押す”ビジュアルシーン”そしてストーリーの進行”ムービーシーン”の3つからなります。
このビジュアルシーンはステージ間の移動中、突如として現れた敵などを華麗にKOしたり、危機的状況を回避したりする「見せる」イベント。ボタン操作に成功するとスローモーションでじっくりアクションを拝める&体力回復なのですが、もし間違えて違うボタンを押してしまうと敵とエンカウントし、余計な戦闘を強いられます。
ゲーム自体は短いのですが、こういう演出もありなかなか楽しませてくれます。
あ、どうでもいいけどビジュアルシーンで流れるうねるベースとチープなカウベルのBGMはいやに耳に残ります(笑)聞けてせいぜい10秒ぐらいだけどね!!
危ない奴ほど、良く燃える。
とは説明書の裏側にデカデカ(刑事刑事)と書いてある本作のキャッチコピー。
行く手を阻んでくる敵キャラクターはもうどいつもコイツも危険で変な奴ばっか!雑魚キャラのチンピラどもに混じって出てくるのは「警備ロボット」に始まり、「ホッケーマスクの怪人」や「トイレから飛び出してくる力士」などわけ分からんキャラのオンパレード!もちろんデカイ=ツヨイの方程式!!
中ボスみたいなのは頻繁に出現し、しかも結構強いのでゲーム自体の難易度は高めです。
1コインクリアーの動画を見たことあるのですがもう凄すぎです!クレジット多くないと無理!
さぁ!そういう人のための救済措置が本作には搭載されているのです!次の項にて!
なつかしの名作をカップリング!
セガサターン版オリジナル要素として、1980年アーケードに登場した「DEEP SCAN」という作品が収録されています。プレイヤーは駆逐艦を操り、潜水艦を撃破するという超シンプルなゲームですが、ユラユラと沈んでいく爆雷の感覚と、ソナーの音だけのBGMは独特の雰囲気があり結構面白いです。
そして、実はこの「DEEP SCAN」でのスコアは「ダイナマイト刑事」のクレジット数と連動しており、やればやるだけ本編のクレジットが増えていくのです。なのでまずはこちらでクレジットを増やしてから本編に挑むのがベターでしょう。
その気になれば30でも40でもクレジットを増やせるのですが、実際そんなに使わないのでほどほどにしておこう!!
メル・ギブソンの方が似てる!絶対!
もうパッケージといい、テロリストが巣食うビルに突撃な物語といい、まんま「ダイ・ハード」な本作。
それもそのはず実は開発当初こそ違うものの、なんと開発途中でモノホンの映画「ダイ・ハード」の版権を獲得したので、海外版は「DIE HARD ARCADE」という名前で発売されているのです。上記の海外版は若干の変更が加えられ日本版より高難易度になっており、”ワタナベ・コンツェルン”ではなくちゃんと”ナカトミ・ビルディング”仕様になっていたりするらしいです。
普通に「ダイ・ハード」のパロディなんだろうな~と分かってはいたのですが、まさか海の向こうで本当に「ダイ・ハード」のゲームとして発売されているなんて知らなかった!欲しいね!
君の棚にもあるはずだ!
セガサターンユーザーなら問答無用のマストバイな「ダイナマイト刑事」。
というか、これ読んでる現役のセガサターンユーザーならもう既に持っていることでしょう(笑)
それほどまでにメジャーかつ良作なこのゲーム、実は2006年にPS2で復刻そして2012年にはPS3でDL版が配信されていたりもするのでセガサターンを持っていないのであればPS2版かDL版がベターなチョイスといえます。
PS2版はオリジナルモードに加え、グラフィックを一新したリメイクモードやいくつかのチャレンジモード、当時の資料やトレイラーまでもが網羅された特別仕様となっており、カップリング作は「DEEP SCAN」ではなくセガの1966年の作品「PERISCOPE」が収録されています。
今では稼動している所は少ないですが、置いてあるゲームセンターもまだあるので見つけたら是非プレイしてみてください。以上。