2004 / Crave / Blits Games / XB PS2 GC PC


北米版XBOXソフト「Bad Boys: Miami Takedown」を紹介!
派手なカーチェイスに派手な爆発!これぞアクション映画なウィル・スミス&マーティン・ローレンス主演の大ヒット映画「BAD BOYS Ⅱ」がゲーム化!
バディムービーの名作として知られる作品のゲーム……!面白くない訳がない!訳が………!

この10年間で最も最悪なゲーム
映画での大ヒットとは打って変わってメタスコア35点と大惨敗な本作は、主人公二人を交互に操作しながら進んでいくTPSスタイルのアクションシューティングゲーム。ゲームプレイに関しての目新しさは殆ど無く、ただひたすら敵を倒す→ちょっと進む→敵を倒すの繰り返しという恐ろしくベーシックな出来栄え。
ストーリーも映画と殆ど関係ないオリジナルのもので、麻薬王やロシアンマフィアなどの悪党を倒すというこれまた普遍的なストーリー。申し訳程度のボス戦や、テンプレ通りのスナイパー面を含む全13面のステージが普遍的なプレイを約束してくれるだろう。
アクション・カーチェイス・ブラザーシップといった要素に、元CMディレクターだったマイケル・ベイ監督のスピード感あふれる演出……大ヒット映画が何故こうなってしまったのか……。
っていうか何故そんなクソゲーをプレイするのかって? もちろん”BAD BOYSのゲーム”だからに決まってんだろ!他に理由なんてない!!(笑)

とにかくプレイスタート!
とは言うものの、プレイしてまず思うのが操作性の悪さ。移動がトロいのはギリ許容範囲なものの、至近距離じゃないとロックオンできないという非常に腹立しい仕様。そして最悪なのがAボタン関連。 しゃがむ/立つ・ローリング・ドアを開けるが全てAボタンに集約されており、ドアを開けようとしてしゃがんでしまうなんて日常茶飯事。
しかも、このゲームのドアの開閉は全て”蹴破る”という乱暴極まりない方法。突入時などは仕方ないが”何故トイレのドアを開けるのに蹴る必要がある?”マイアミポリスは皆両手が使えないとでも言うのだろうか?トイレのドアが触れないほどに潔癖症なのか?理解に苦しむぞ!(笑)
敵のキャラクターについても色々と酷く、チープなゲームシステムのくせに「背後から突撃してくる援軍」や「完全な死角からの攻撃」等々、やる気のないプレイヤーとは裏腹に”中々のポテンシャル”で攻めてくるところが笑える。しかし、「ハンドガンの敵はよわい」「ショットガンの敵だからつよい」な前世代的な体力設定はいかがなものか。発売は2004年だぞ!DOOMじゃねぇんだよ!(笑)

AWESOMEなフィーチャー
終始地味なゲームプレイで進んでいく本作だが、ドラッグ等の証拠物集め、行動によって評価が変わる「BAD BOYシステム」、壊した物の「損害金額カウンター」など一応工夫したであろフィーチャーがいくつか搭載されている。その中でも特徴的なのが「カバーアクション」の存在だ。
車の後ろやドアの縁など、隠れられそうな場所にはXボタンで隠れることができ、敵の攻撃を避けながらの銃撃が可能に。ちょっと面白いのがカバー中のみFPS視点になるという点で、少しだけ敵を狙いやすくなるというシロモノ。

しかし!敵を狙いやすくなる半面”身を乗り出して銃撃→隠れる”という動作が異常なまでに遅く、攻撃を食らいたくなくて隠れているのに、結果的にハチの巣にされてしまうという最悪な事態に。FPS視点は確かにカッコイイものの実用性は乏しく、TPS視点で動き回りながら撃つ方が遥かにダメージを食らうことなくやり過ごせるのだ。
もうここからは哲学の域になるが「マイアミポリスたるもの物陰に隠れながらのリロードが至高」「しかめっ面で被弾を覚悟しながら身を乗り出すのがカッコイイ」と思う”マイアミズム”に脳をやられてしまったプレイヤーは、今すぐにでも北米版XBOX本体と本作を購入して体験してほしい。
まぁ、それができないならPSの「タイムクライシス」でカバーオン/カバーオフの疑似トレーニングをおススメする。もう言っていることが意味不明だ。

ウィル・スミス×2
まずはこの2人のショットを見てくれ。マーティン・ローレンスはどこへ行った?
ウィル・スミスが2人いるバグではない。 こいつらが「BAD BOYS」なのだ……。
まぁいい、ちょっと話は逸れるが、最近になってシネマゲームは「スパイダーマン」や「バットマン」など、アメコミを筆頭に高い再現度を誇るゲームが数多く出ており、一時期に比べると大分遊べるようになっている。というか普通に面白い。
とどのつまりシネマゲームの良し悪しは「映画の再現度」これに尽きるのではないかと思う。もちろん映画を疑似体験するようなゲームもあれば、映画の世界でifを体験するものまで幅広く存在する。そしてもちろん主役の「俳優の再現度」もしかりだ。それを踏まえての……↓

WHO ARE YOU ?
完全にパンチ食らったウィル・スミスの酷いツラ!(左) そしてなぜかこっちの方がウィル・スミスに似ている痩せコケたマーティン・ローレンス!(右) 遠目に見ればなんとか誤魔化せるものの、アップだと犯罪的にヤバい。
派手なカーチェイス無し!派手な爆発も無し!おまけにストーリーもどうでもいい!最後に残ったのはウィル・スミスの絞りカスのような似てない顔面……制作者の愛が微塵も感じられない本作はもうシネマゲームではない! 疑似シネマゲームだ!!(笑)

マイアミ・ゲーセン探訪
完全に語りつくした感がある本作だが、褒めるところが無いわけでもない。ステージ中に登場するどうでもいいオブジェクトや、ロケーションなどの要素が地味にいい味を出しているのだ。
中でもACT1に登場する「ゲームセンター」が最高で、多くのレトロゲーム筐体が設置されているクールなロケーション。もちろん実際のゲームではないものの、撃って遊べる「モグラ叩き」や、ゲームonゲームではかなり珍しい「ドライビング系大型筐体」なども置いてある拘り具合。

特筆すべきはその全てのゲーム筐体の画面が”動いている”こと。これは非常にリアリティと臨場感があり、TV画面の中に完全にゲームセンターが再現されているのだ。
映画の再現なんかほっぽり出してこんなところを作りこんでいたのかよ!とツッコミを入れざるを得ないのだが、これはこれでクールなのでオッケー!すべてチャラ!(笑)
他にもアンプやドラムなどを置いた「リハーサルスタジオ」や、会議室のモニターに映し出される「PONG」のプレイ画面など見どころは意外と多い。しかし、そこまでたどり着くにはプレイヤーのクソゲー忍耐力が試されるので、無理強いはしない。別にプレイしなくても何の問題もないぞ!(笑)

TOO BAD!!
そんなこんなで見どころがありつつも、適当にプレイしてる内に唐突に迎えるエンディング。総プレイ時間は4時間程で、特に詰まるところもなかった。正にベーシックな出来だったといえる。
一応、おまけモードの「トレーニング」で射撃訓練も行えるのだが、これこそ”真のベーシック”と言えるような出来なのでもはややる気が起きない。多分この射撃訓練で好成績を残すと「チートコード」が解除されるっぽいのだが、そんなめんどくさいことは御免だ。
ここはネットの力を借りてサクッと検索。XBOX版が見つからなかったのでPS2版を応用し、無事入力完了。(プリーズスタートの画面でB.↑.X.Y.→.↓) これで普遍的なプレイに潤いが……もたらされることはなかった(笑)ただのヘッドショット解禁の名ばかりの「エクストリームゴア」や、ただ画面にブラーがかかるだけの「ドラッグモード」等々…期待した俺がバカだった(笑)

無個性という個性
地味なアクション・小規模な爆発・開始直後に走り去る相棒……これらの要素を完璧なまでのベーシックさでパッケージした”紛うことなき凡作”
「BAD BOYS」のゲームというだけで飛びついてしまったが、正体はシネマゲームにすらなれない疑似シネマゲーム。と、言うものの個人的には違う方向で楽しめたし、完全に遊べないようなものでもなかった。ただ、これがクリアまで”10時間クラスの大物”だったらまた話は別だがな。
というかここまで熱く紹介したところで、XB/PS2/GCの全てのバージョンでリージョンロックがかかっており日本の本体では起動できない。よって海外本体を有する変態たち(BAD BOYS)にのみおススメする。………正直こんなゲームやるより映画見た方が100倍有意義だから今すぐTSUTAYAにいこう。それがシャスティス! 以上!
