XBOX

XBOX「GUN」

2005 / Activition / Neversoft / XB 360 PS2 GC PSP PC

↑乾いた空気を上手く再現

北米版XBOXソフト「GUN」を紹介!

2005年にあらゆるプラットホームで発売されたずばり西部劇なゲーム。
西部劇のゲームといえば、今でこそ「Red Dead Redemption」という金字塔が存在しますが、当時はまだまだ未開拓なジャンルであり、オープンワールド形式のウェスタンゲームは登場していませんでした。

オープンワールドの西部劇、その先駆けとして発売された本作「GUN」はまだまだ荒削りではありますが、後のこのジャンルの発展に大きなな意味を持つ作品ではないかと思います。
以下、紹介していきます。

↑ゴロツキ共を成敗!

ザ・マカロニウェスタン!

馬に飛び乗り荒野を疾走!西部劇版GTAと呼ばれている本作は広大なフィールドを探索し、悪の組織と戦っていくアクションアドベンチャーゲーム。

基本的にTPSスタイルとなっており、序盤ではチュートリアルもありますのでタイトルの割には意外ととっつきやすい親切な作り(笑)また、難易度は4種類から選択できるのでとりあえずノーマルで間違いないです。この手のゲームのノーマル以上は下手すると二度と起動しなくなるぐらいの破壊力をもっているのでやめておきましょう。

激しい戦闘の数々は結構歯ごたえがあり、戦闘面に関しては意外とシビア! ボス戦なんかになるとガンガン体力を削られるのですが、そんなときに傷を癒してくれるのがウィスキー!なんとも西部劇らしい回復方法です(笑)いや~リボルバー片手の一杯はシビれるね!

↑西部劇名物の鉄道も出てくるぞ!

この感覚!エポナ思い出す!(笑)

物語を少し進めると馬に乗って自由に移動できるようになり、各地を旅することができます。
自分の持ち馬などの概念は無く、基本的には強奪スタイル(笑)
馬に乗りながらBボタンを押すとムチで加速、Aボタンでジャンプ、Xボタンを押すと前足で蹴りを繰り出し、また、ミッションによっては馬でのチェイスなどもあるので慣れておきましょう。

マップには街や農家などが存在し、全てシームレスに移動することができます。
システム的もGTAと似ており、任意でストーリーを始められるので、ストーリーばかり進めるよりも、サブミッションもこなしつつだらだらとプレイするのが本作の正しい遊び方。

ちょっと残念だったのが、ミッションには登場するものの鉄道には乗れません。
あくまで馬での移動なので、そちらを期待しているのであればレッド・デッド・りd(ry

↑主観視点で狙い撃ち!

出た!必殺スローモーション!

敵に囲まれてピンチな時はYボタンで「クイックドロー」を発動!
発動中ダメージを受けず、周りがスローモーションになり撃ちまくることが出来ます。
このときだけ一人称視点になるので、馬に乗っている敵や、TNTなどをゆっくりと正確に撃ち抜くことができ、あるボス戦では攻略のカギとなっているので積極的に使っていきましょう!

ゲージは敵を倒したり、攻撃を受けたりすると溜まります。
意外とすぐ溜まるので発動しないともったいないですぜ!

武器の種類は「リボルバー」「ライフル」「ロングライフル」「ショットガン」「弓矢」と種類があり、ボスを倒すなどすると相手から武器をふんだくり(笑)それぞれ種類が増えていきます。ミッションによっては「固定式ガトリング」「大砲」なんかも使うことができ、西部劇の醍醐味を味わえます!

↑父ちゃんカッケェ!

主人公コルトン!(笑)

まぁそんなこんなで次はストーリーを紹介。
時は西部開拓時代、荒野で暮らしている主人公の青年「コルトン」と父親の「ネッド」
野生の鹿を狩ったり、デカイ熊と戦ったりと野性味溢れる生活を営む彼らだったのですが、ほどなくして運命は狂い始めるのです。

客船に乗り川を下っている途中、無法者の襲撃を受け船は炎に包まれてしまう。応戦するも多勢に無勢、ネッドは息子を先に逃がし、形見とある言葉を残して炎の中に消えていった。

そして、岸に打ち上げられたコルトンは父親の言葉を頼りに街にいる「ジェニー」という娼婦に会いに行くのであった…。ストーリーはこんな感じでなかなかハードボイルド!主人公の名前が可愛いのは仕様だ!(笑)

↑グリズリーハント!

ワイルド・ワイルド・ウェスト

ミッションは様々で、森での熊ハンティングに始まり、蒸気船上での戦いTNTで鉄道を爆破したり、夜の暗闇に隠れて仲間を助けたりと豊富なシチュエーション。
後、本作ではリアルタイムの時間の変化は無く、昼/夜の移り変わりはミッションによってのみ。
これがちょっと残念だったのですが、まぁ仕方ないでしょう。
個人的には夜の荒野は独特の雰囲気があって最高でした。

また、各地のショップはいつでも覗くことができます。
街の店では武器が強化でき、「スピードローダー」でリロード時間を短縮したり、「弾丸ベルト」で携帯できる弾薬を増やしたり出来ますので、余裕があれば強化しておきましょう。

ちなみに強化を忘れると突如訪れるボス戦でかなりの苦戦を強いられます。気を付けよう!

↑イラストが渋いショップ画面

地道に地道にメイクマネー

お金の概念なのですが、ストーリーを進行するだけではでは手に入りません。
ストーリーを進める以外にも、各地で手配されている賞金首を捜したり、保安官の手伝いをしたりして小金を稼ぐサブミッションをやる必要があります。

賞金首は殺してしまうともらえる金額が減るので、殺さずに生け捕りにすると良しです。
方法は攻撃してひるんだ隙に近づいて白ボタンで捕まえられます。

↑ガチポーカーはルールがムズい!

街ではポーカーで勝負できるところもあり、こちらでもお金を稼ぐことができます。

ただ、ルールがいまいち分からないので出来ませんでした(笑)
なんか、ガチのポーカーってルールが複雑なんですよねぇ…。

↑これで俺も大金持ちに…!

こちらは金塊掘りで小銭を稼いでる模様。

荒野の各地にはこのような金塊があり店で「ピックアックス」を購入すると自分で採掘できるようになります。金塊の場所は様々で岩陰や滝つぼなど、ちょっと分かりにくいところに点在しているので注意して探す必要があります。

唯一納得がいかないのは、これだけの金塊にもかかわらず一律10ドルしかもらえないということに驚きが隠せませんでした…「ピックアックス」15ドルもするのに(笑)

↑タダでは死なねぇぜ……!

濃い~登場人物たち!

コルトンの前に立ちはだかる敵の中には、街を牛耳る極悪非道のドン「マグルーダー」を筆頭に「悪徳市長」「ムキムキスキンヘッド用心棒」なんかもいますが、一番心の琴を刺激したのが、己の狩った熊の顔を”ランドセルよろしく”背負う大男「ホリスター」。

ボスとして登場する彼は死に際、自らの体にダイナマイトをブッ刺し神風のごとく特攻してきやがります!!その男気に敵ながら天晴れ!!

また、序盤では敵として登場する原住民族の「ネイティブアメリカン」は本作において重要なファクターとなっており、彼らは過去にネッドとの関わりがあり、ゲームを進めていく中で少しずつネッドとの過去が明らかになっていきます。

↑容赦ない追い討ち攻撃

ショッキングな問題作

ゲームをプレイしていて思ったのが、結構バイオレンス描写が多いということです。
合間合間に挟まれるムービーでは、拷問で歯を抜いたり、これまた拷問で指を飛ばしたりとなかなか痛々しい限り…。

かなりヤバイと思ったのが、瀕死の敵にトドメを刺す追い討ち攻撃の存在です。倒れた後ももがいている敵に近づきボタンを押すと”ナイフで頭皮を剥ぎ取る”という、モータルコンバット顔負けのフェイタリティをカマすことができるのです。というか普通の戦闘中でも首が飛んだり、爆発物でバラバラになったりとゲーム通してのゴア表現はなかなかのものがあります。

そして途中、ネイティブアメリカンの死体が吊るされている箇所(しかも干からびている…!)があり、その描かれ方にアメリカの先住民族団体から抗議を受け、実際に不買運動を行ったりもされたそうです…。

↑味方と一緒に戦うことも

レッドデッド~をプレイしてからでも遅くない!

ストーリーはノーマルだとそれほど難しくなく、サイドミッションを含めるとプレイ時間は15~6時間程度ではないでしょうか。ストーリークリア後も続行でき、やり残したサブミッションをのんびりと進めることも出来ます。(ちなみにクリア後は最強連発ショットガン「ノック・ガン」がもらえるぞ!)

オープンワールドといっても正直やれることは多くないですが、だだっ広い荒野を駆け抜け、リボルバーで悪を成敗し、ウィスキーを飲み干す…西部劇のエッセンスがこれでもかと詰め込まれた本作は荒削りながらも良作と言えるでしょう。

残念ながら日本版は出ておらず(PC版は日本語説明書付き有り)今となっては過去の作品ですが、Xbox/360版は共に国内本体で起動しますのでよかったらプレイしてみてください。Steam版も配信中です!(PS2版は海外本体が必要です!)

↑酒飲むシーンめっちゃ多い!(笑)
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